撥水効果がなくなった傘は、次第に水を吸収してベタッとしてきます。でも、傘の骨が折れていないので、買い替えるなんてもったいないですよね。
もしフッ素樹脂加工されている傘でしたら、ドライヤーやアイロンで撥水効果が復活するかもしれませんので、まず試してみて下さい。(撥水効果を復活させる方法はこちらです)
しかし長年愛用されている傘や、フッ素樹脂加工されていない傘ですと、上記の方法では効果が得られません。そんな傘には、防水スプレーをかけてみてはどうでしょうか?
ただ、防水スプレーといっても、どれを見て選ぶと良いのかよく分かりません。せっかく防水スプレーを購入しても、あまり撥水効果が得られなかったという残念なことになっては困ります。
ここでは、
・傘にかける防水スプレーとは?何を見てて選ぶと良いの?
・防水スプレーの成分の違いによるメリットとデメリットとは?
・注目されている人気の防水スプレーとは?
について紹介していきます。
目次
傘にかける防水スプレーとは?何を見てて選ぶと良いの?
傘にかける防水スプレーは、何をみて選ぶと良いのでしょうか?
まず初めに、
「防水」とは、中に全く水を通さないこと
「撥水」とは、水を表面で玉状にはじくこと
を意味しています。
一般的に”防水スプレー”といいますが、スプレーすることによって防水加工できるのではありません。
スプレーをかけて、撥水膜を形成し、撥水している間は防水できているので、防水スプレーとして販売されています。
つまり、防水スプレーをかけることで、撥水加工ができるということです。
このように防水スプレーによって、撥水効果が期待できるのですが・・・
防水スプレーの成分の違いによって、撥水方法が異なり、その効果や持続時間が変わってきます。
ではどのような成分があるのでしょうか?
防水スプレーの成分別にみてみると「フッ素系」「シリコン系」「フッ素とシリコンの混合系」この3種類に分けることができます。
これらの成分について、メリット、デメリットを把握してから、防水スプレーを選ぶのがおススメです。
防水スプレーの成分の違いによるメリットとデメリットとは?
さっそく成分別に防水スプレーついて、メリット・デメリットを紹介していきます。
フッ素系の防水スプレーとは?
フッ素系の防水スプレーとは、スプレーすることによって、フッ素樹脂が生地の繊維一本一本に付着します。
トゲのように、先端が尖った、非常に小さな樹脂の結晶が、繊維の上にたくさん立って並んでいる状態です。
この小さなフッ素樹脂の結晶の先端で、水滴を弾き、生地の繊維の中に染み込まないようになっています。
このように、繊維に細かくコーティングしているので、撥水性に優れており、防汚効果は非常に高いです。水はもちろん、油も弾きます。
さらに、繊維一本一本に付着しているため、通気性がよく蒸れにくいのが特徴です。
ただし、デメリットとしては、フッ素自体が高価であるため、価格もシリコンに比べて高価になっています。
また、フッ素は他の物と結びつきにくい性質を持っているため、付着、定着している程度ではがれやすく、持続が難しいことです。
シリコン系の防水スプレーとは?
シリコン系の防水スプレーとは、スプレーすることによって、生地の繊維表面を丸ごと包むようにシリコンでコーティングします。
このシリコンは、水にはなじまない性質がありますが、生地の繊維にはよく馴染みます。
そのため、水とはなじまない膜で繊維の表面をコーティングしていることになり、撥水性に優れています。
また繊維とよく馴染むことから、持続性が高く、長期間の撥水効果が期待できます。
ただし、デメリットとしては、撥水効果がフッ素ほどではなく、水のみとなります。
また、生地を包むようにコーティングしているので、通気性が悪くなり、蒸れます。
フッ素とシリコンの混合系の防水スプレーとは?
こちらは、フッ素系とシリコン系の良いとこ取りをして開発されたものですので、
「撥水効果、防汚効果、持続効果」これらすべてに優れており、効果が期待できます。
しかし、デメリットとしては、やはり価格が高いことです。
注目されている人気の防水スプレーとは?
注目されている人気の防水スプレーとは、どんなものがあるのでしょうか?
上記の成分のメリット・デメリットを踏まえて、コレ!って決めたとします。
いざ防水スプレーを買いに行ったとき、同じ成分でも、色んなメーカーが販売していて、品数が多く迷ってしまうかもしれません。
どのメーカーの防水スプレーが最も効果的なのでしょうか?
価格もピンキリなので、やっぱり価格が高い方が効果があるのでしょうか?
など、分からないことがたくさんあると思います。
また、事前にパソコンで調べたとき、サイトで上位の商品だと、人気もあるので、撥水効果がいいのでは?と思うかもしれません。
しかし、その人気な防水スプレーは傘に使用できるのでしょうか?
防水スプレーを購入してから、
・乾くのに時間がかかる。
・匂いが気になる。
などの後悔をしたり、
・あまり撥水効果が得られなかった。
という結果では、せっかく買ったのに残念なことになってしまいます。
そうならないためにも、防水スプレーの用途や効果、口コミなどをしっかりと確認しておきたいものです。しかし、成分や用途、効果、口コミについて一つ一つ確認していくもの大変ですよね。
ですので、成分の中でも人気で好評な防水スプレーについて、それぞれの成分の代表を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
フッ素系 防水スプレーのおススメは・・・
この防水スプレーは、高評価でリピーターも多く、まとめて数本も購入される方もいるほどです。
それは『AMEDAS(アメダス)』です。
日本製で、90年以上の歴史があるシューズケアメーカー「コロンブス」が製造しています。
シューズケアメーカーですが、靴の防水だけではありません。もちろん傘にも使用できますのでご安心を。
日本の気候に合わせて研究開発されており、変色しやすい革製品にも使用できる高クオリティなスプレーです。
もちろん、撥水効果の持続が高く、15分という短時間で乾くというのも、常に上位にいる人気の理由のひとつです。
さらに、スプレーのガスを少しでも吸い込まないようにと、フッ素粒子を大きくしたり、使う人の気持ちを考えて開発されているので、安心して使用できる防水スプレーです。
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シリコン系 防水スプレーのおススメは・・・
数々のテレビや雑誌でも紹介されて、注目されている防水スプレーがあります。
それは『Never Wet NEO(ネバー ウェット ネオ)』です。
アメリカで開発されて、超撥水、汚れも弾くと話題のスプレーです。
成分はシリコンで、靴や帽子、傘やレザー、リュックなど、様々な用途にも活躍できる優れものです。
ただし、優れモノにもデメリットがありまして・・・
・有機溶剤が含まれているため、少し匂いが気になること。
・ナイロン素材に使用すると可燃性が増す恐れがあること。
このようなデメリットがあるため、様々な用途に使用できますが、服やソファーなど、屋内で使用するものには適していないのかもしれません。
しかし、傘でしたら屋外で、雨天時に使用しますので、匂いや可燃性はそこまで気にしなくても良いのではないでしょうか?
日本でも正規に取り扱い販売されるようになり、人気上昇中の防水スプレーです。
![]() 【ギフト対応不可】Never Wet NEO ネバーウェット ネオ Never Wet NEO 325ml 超撥水スプレー 防水スプレ- 超撥水次世代防水スプレー |
フッ素系シリコン系 混合の防水スプレーのおススメは・・・
フッ素系とシリコン系の良いとこ取りをした、ハイブリット処方の防水スプレー
それは『スコッチガード 防水スプレー(衣類・布製品用)』です。
このスプレーは、革には使用できませんが、傘はもちろん、衣類や布製の靴やカーテンなど様々な日常用途に適しています。
撥水効果はハイブリット成分なのでお墨付きですが、乾燥時間が約20分と早く乾くのも魅力です。
さらに噴射剤に炭酸ガスが使用されているので、他の防水スプレーに比べて原液量が多いのが特徴です。
![]() スコッチガード プロテクター 防水スプレー 衣料・布製品用 170ml SG-P170i 3M(スリーエムジャパン)【RCP】 |
まとめ
傘にかける防水スプレーの選び方は参考になりましたでしょうか?
防水スプレーは、撥水の目的以外に、汚れ防止対策としても使用する方もいらっしゃいます。
このように傘以外にも、様々な日常品にも使用できるので、ご家庭に1本あると便利かと思います。
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