蒸し暑い夜は、寝苦しくて子供が夜中に何度も起きてしまいます。
けっこうな量の寝汗をかいていて、風邪をひかないか、熱中症にならないか心配ですよね。そんな夜には扇風機やクーラーを使いたいものです。
しかし、これらの冷房機器を使用しすぎると、大人になったときに体温調節ができなくなるという話も聞きますし、扇風機やクーラーを使用する時には何に気を付けると良いのでしょうか?
下記には、
・なぜ冷房機器を使用しすぎるといけないのか?
・子供が寝る時 扇風機のおススメな使用方法は?
・子供が寝る時 クーラーを使用する時に気を付けることは?
について記載しています。
なぜ冷房機器を使用しすぎるといけないのか?
最近では5月ぐらいから30度を超える日があり、真夏には35度ぐらいになることも…
こんな暑い日には、熱中症にならないためにも、冷房機器は欠かせないものです。しかし、使用しすぎてはいけないというのは何故でしょうか?
電車やデパートなどでは冷房が効いていて快適ですよね。このように、近年の気温上昇に伴って外出先での冷房機器が充実するようになってきました。それに伴い、昔ほど汗をかく機会が少なくなってきました。
汗をかく機会が少なくなるとどうなるのでしょう・・・
それは大人になったときに、汗腺の数が少なくなってしまうと言われています。
どういうことかと言いますと、汗腺とは、皮膚にある汗をかくために重要な線です。この汗腺の数が極端に少なくなってしまうと、上手く汗をかくことができなくなってしまうということです。
そうすると、どうなるのでしょう?
ヒトは汗をかくことによって、体温を調節しています。その汗が蒸発するときに「気化熱」という熱が皮膚からうばわれて、体温が下がるという仕組みになっています。
上手く汗をかくことができないということは、運動して体が温まっても、体温を上手く外に発散できなくなるので、体に熱がこもってしまうようになります。
このように体温調節ができなくなると・・・体の温度が上がり、熱中症になりやすくなってしまうということです。
まとめると、子供の汗腺の数がまだ発達途上のため、汗をかく機会が少なくなると、大人になったときに汗腺の数が少なくなり、熱中症になりやすくなってしまいます。そうならないためにも、冷房機器を使用しすぎてはいけないのです。
冷房機器を使用し過ぎてはいけないのですが、全く冷房を使用しないというのではありませんので・・・
汗腺の数は、3歳までの「汗のかき方」によって決まると言われています。一日中、冷房機器の使用した快適な空間にいるのではなく、朝・夕の比較的涼しい時間帯のときには、冷房を止めてみて、じんわりと汗をかいてみるのはどうでしょうか?
一日中や一晩中など連続的に冷房を使用するのではなく、タイマーにするなど適度に使用するよう心掛けましょう。
真夏は本当に暑いです。暑いのを我慢しすぎて熱中症になってしまうと大変ですので、無理をなさらないでください。暑い時間帯は無理をなさらず、涼しい時間帯にでも、少しづつ汗をかく生活を大切にしていってくださいね。
子供が寝る時 扇風機のおススメな使用方法は?
クーラーをかけるほど暑くはないけれど、じっとしていると暑い日、そんな日の夜は、寝るときの布団と密着している背中部分が暑くて寝苦しいですよね・・・寝苦しい、でもクーラーは冷えすぎて寒い・・・
こんなときには扇風機の出番!!扇風機の風に当たりながら寝ると、涼しくて快適ですよね。ついつい扇風機を寝ている方向に向けて、体に風が当たるようにセットして寝たくなります。
しかし・・・扇風機の風を、直接体に当てて寝てしまうと、体が冷えてしまいます。万が一、風邪をひいてしまっては大変です。
そうならないためにも、風邪をひかなない程度に、体が冷えないように、快適に寝るためには、扇風機をどう使用するといいのでしょう?
クーラーをかけるほど暑くはないけれど、じっとしていると暑い・・・ということは、空気が循環せず、滞っているため、暑いのではないでしょうか?
自分の体の周りにある温かい空気を、扇風機の風を当てることによって払うと涼しくなりますが、これでは体が冷えてしまいますので、扇風機の風を使って部屋の空気を対流させるのはどうでしょう?
そうすると、体の周りの温かい空気が対流によって流されるので、快適に感じられるのではないでしょうか。
では、部屋の空気を対流させるためには、扇風機の向きをどうするといいのでしょう?
それは・・・
扇風機を近くの壁に向けて、風が壁に当たるように置いてみてください。
壁に跳ね返った風が、部屋の空気を混ぜ、心地いい程度のそよ風になって戻ってきませんか?壁から跳ね返った風が部屋の中に気流を作って、間接的に優しい風が当たるので、体が冷えることなく、風邪をひく心配もなく、快適に眠ることができますよ。
さらにおススメなのが・・・
足元を冷やすと体温を効率的に下げることができますので・・・
より快適に寝る扇風機の使用方法とは、
足元の風がよく対流するように、扇風機を足元側に置き、風の向きは近くの壁に当たるようにセットするのがおススメです!ぜひやってみて下さい。
子供が寝る時 クーラーを使用する時に気を付けることは?
扇風機を使用しても暑い日には、クーラーの登場ですね。しかし、クーラーは涼しくて快適ですが、冷えすぎて風邪をひいてしまったことはありませんか?
暑い夏の夜は、汗をかいて風邪をひいてしまうこともありますので、そうならないためにもクーラーを使用したいものです。しかし、クーラーを使用したのに、逆に体が冷えすぎてしまい、風邪をひいてしまっては大変ですよね。
適度にクーラーを使用するのが一番ですが、なかなか調節は難しいものです。ではクーラーを使用するときに、どのようなことに気を付けるといいのでしょうか?
クーラーの使用で気を付けたいことについて、これから紹介していきます。
(1)クーラーの風の向き
扇風機の風と同様に、クーラーの風が直接子供に当たらないように気を付けましょう。扇風機と同様に体が冷えてしまいます。
もしクーラーの取付位置によって、風が当たらないようにすることが難しい場合は、扇風機を使って風の向きを変えるよう工夫をしましょう。(このとき、扇風機の風も直接体に当たらないようも気を付けてくださいね)
(2)クーラーの温度
クーラーの温度は、28℃位を目安にして、子供の寝汗がひどいときは一時的に25℃に下げ、汗が引くと28℃へ戻すなど調節してみてください。
(3)除湿も使ってみる
ジメジメした日は特に、すぐに冷房を使用するのではなく、除湿にしてみてください。室温が高くても、湿度が下がると体感温度が下がりますので、快適度がかなり違いますよ!雨の日や蒸し暑い日にはぜひ試してみてください。
(4)タイマーの使用
寝るときは暑くても、夜中になると涼しいときもあります。そんな時には、一晩中クーラーを使用するのではなく、タイマーをセットするなど、適度に使用するのがおススメです。
まとめ
暑い日は、子供はすぐ汗をかくので、ついつい冷房機器を使用したくなりますね。熱中症にならないためにも冷房機器は欠かせませんが、汗をかくことも大切です。ずっと使用するのではなく、適度に使用するようにしましょう。