「初誕生日」とは生後1年の誕生日のことをいい、
赤ちゃんが無事に育ったことを祝い、
これからも健やかに成長することをお祈りする行事です。
誕生日をお祝いする風習はもともと欧米のものでしたが、
この満一歳の初誕生日は、日本でも昔からお祝いをされていました。
満1歳を祝う初誕生日では、どの様にお祝いをするのでしょうか?
一升餅での祝い方や選び取りについて、また喜ばれるお祝い、プレゼントを紹介します。
初誕生日のお祝い 一升餅での祝い方は?
満1歳の赤ちゃんはそろそろ歩き始めるころですね。
この頃の赤ちゃんに「誕生もち」「立ちもち」などと呼ばれる一升餅を、
足で踏ませたり、背負わせて、子供が健康で力強く成長することを祈ります。
初誕生を祝う一升餅とは、一升のもち米をついたものであり、約2kgの重さがあります。
地方によって呼び方が異なり、「誕生もち」「立ちもち」「一才もち」「力もち」などとも呼ばれています。
「一升」と「一生」をかけて、一生食べ物に困らないようにという願いが込められています。
このお祝いで使用する一升餅は、一升で大きな丸餅であったり、紅白の丸餅を使っていたり、
地域やご家庭によって異なります。
お近くの和菓子屋さんに聞いてみたり、今ではネットでもたくさんの種類の一升餅が3000円前後でありますので検索されてみてはどうでしょう。
さて、この一升餅での祝い方について、
一般的には「寿」「祝」などの文字や子供の名前を書いた一升餅を、
風呂敷またはリュックサックに入れて子供に背負わせます。
約2kgの重さがあるので、満1歳の赤ちゃんにはなかなか背負えるものではありません。
背負ったまま動けなかったり、背負ったままハイハイしたり、
尻もちをついたりなど、上手く行かないものでしょう。
立つことが難しくても、ハイハイや尻もちをつくのが良いとされる地域もあります。
また、初誕生日前に歩きだした赤ちゃんには、
一升餅を背負わせ、わざと転ばせてお祝いします。
1歳の誕生日を迎える前に歩きだしてしまうと、成長してから家を離れると言って嫌い行われています。
風呂敷のかけ方によっては赤ちゃんの首が締まるかもしれません。
わざと転ばせてお祝いする場合でも、くれぐれも気を付けて行って下さい。
一升餅を背負い立てなくて泣いたり、フラフラする赤ちゃんの様子を
写真やビデオに録ってみてはどうでしょうか?一生に一度のいい記念になると思われます。
初誕生日でどんなお祝いをする?選び取りとは?
一升餅でのお祝いと共に、赤ちゃんが満1歳になったときに行う行事で
「選び取り(将来占い)」というのがあります。
選び取り(将来占い)とは、赤ちゃんの前に「筆・そろばん・お金」を置き、最初に手に取るもので将来の職業や才能を占います。
一般的には「筆・そろばん・お金」ですが、筆やそろばんがないご家庭もあるかと思われますので、筆を鉛筆やクレヨンに、そろばんを電卓に変えたりしてもいいでしょう。
それぞれの意味は・・・
・筆(鉛筆) :芸術家
・そろばん(電卓):商人、計算が得意
・お金 :将来裕福
となります。この他にも「ボール:スポーツ選手」や「スプーン:料理人」など、
ご家庭にあるものを色々と並べ、アレンジして楽しまれてみてはどうでしょうか。
初誕生日で記念に残るものとは?
せっかくの赤ちゃんの初誕生日ですので、色々と記念に残されたい方も多いと思われます。
一般的には、赤ちゃんの身長や体重を計り、手形や足形に取っておくと良い記念になります。
また、髪の毛が多い子などは、初めての髪を切り、その髪の毛で筆を作るのはどうでしょうか。
最近では、赤ちゃんの手形足形を彫刻する記念写真立てや、手形足形をガラスフレームに彫刻したものなど、オシャレなものもたくさんありますので、色々とネットで検索されてみてください。
1歳の赤ちゃんには、何をしても覚えていなく、心には残らないので、その子が後から思い出を振り返って、周囲の温かみを感じられるものにしたいですね。
初誕生日で喜ばれるお祝い プレゼントとは?
初誕生日で喜ばれるお祝いとはどんなものでしょうか?
歩き始めるころですので、靴や靴下、洋服や帽子などはどうでしょうか。
また健やかな成長を願って、絵本やおもちゃなども良いとされています。
私には3人の子供がいまして、初誕生日で頂いた場合についてですが、靴や洋服が実用的ですごく助かりました。
この頃の洋服のサイズは約90㎝と思われますが、2歳になるまで長く着ることができたので良かったです。子供は汗っかきですし、食事や遊ぶときにはすぐに服を汚すので一日に何回か着替えさせます。ですので、洋服は多いに越したことはありません。
また子供は成長が早く、毎年靴や洋服を買い替えなければならなく、その出費が大変です。
そんなときに靴や洋服を頂けたのですごく嬉しかったですね。
洋服や靴などは、趣味が分からず、なかなか選ぶのが難しいかもしれません。
そんな方は、お子様のご両親に相談して、事前に欲しい物を選んでもらうのはどうでしょうか。
サプライズではなくなってしまいますが、気に入ったものを贈られた方が
後々大事に使ってくれると思います。