女の子の桃の節句では、お雛様は早く片付けないと
縁遠くなるという言い伝えもあって、3月4日にしまう方が多いようです。
では男の子の端午の節句では、五月人形や鯉のぼりはいつしまうのでしょうか?
しまう時には、何かお手入れが必要なのでしょうか?
鯉のぼりは、約1ヶ月間も外に掲げていると、ホコリが付き汚れが気になります。
大きな鯉のぼり、洗うのが大変なので洗濯機を使ってもいいのでしょうか?
お洗濯のプロ、クリーニングにお任せすべき?
気になって色々と調べてみると洗濯機もクリーニングもNGとのこと!!
大切な鯉のぼりを長く使用するためにも、
翌年出してみて、シミなどでショックを受けないためにも、
鯉のぼりのしまい方(洗い方)には色々と気を付けることがありました。
下記には、鯉のぼりのしまう時期やしまい方(洗い方)について
まとめましたので、宜しかったら参考にしてください。
鯉のぼりをしまう時期はいつ?
鯉のぼりのしまう時期の決まりはありません。
地方によって異なりますが、
おススメは、5月5日を過ぎて梅雨に入る前までにはしまう様にしましょう。
しまう時には、雨など湿気がある日ですと、
鯉のぼりにカビがついて、シミになったり変色することがあります。
なるべく湿気のある日は避け、カラッと晴れた日に行いましょう。
鯉のぼりのしまい方は?
①鯉のぼりの汚れを確認しましょう。
・特に汚れがない場合は、濡れた雑巾で優しく拭いてホコリを落とします。
※金箔部分は繊細ですので、なるべく触らないようにしましょう。
・汚れが目立つ場合は、優しく水洗いします。
※洗濯機の使用やクリーニングへ出すのは絶対にNGです。
大切な鯉のぼりが色落ちしたり、口輪部分が取れる原因になります。
ですが!!
一部の五月人形や鯉のぼりを専門に販売しているお店では、
クリーニング(や縫製修理、口輪交換など)を受けている所もありますので、
ご購入されたお店にお問い合わせしてご確認してみてください。
(水洗いについて、詳しくは下記の”鯉のぼりの洗い方は?”を参照ください)
②鯉のぼりを良く乾かし、畳みましょう。
・陰干しで、シワを良く伸ばし、しっかり乾燥させましょう。
※乾燥具合は必ずチェックしてください。
乾燥不良ですと、ナイロン素材の鯉のぼりは色移りする可能性があります。
※アイロンや乾燥機は絶対に使用しないでください。
鯉のぼりが変色したり、口輪部分が破損する可能性があります。
※シワがある場合は、アイロンを使用せず、手でよく伸ばしましょう。
・畳み方のコツは…
鯉のぼりの口輪部分を基準にして、
口輪の上下(背中側とお腹側)を内側へ折ります。
口輪を基準にクルクルと、頭から尻尾へ向かって畳んでいくと
小さくキレイに畳めるそうです。
③鯉のぼりは、購入した箱にしまうようにしましょう。
箱にこだわらなくても良いのですが、ビニール袋の場合ですと、
上に物を置いて鯉のぼりにシワが付く恐れがあるようです。
※絶対に防虫剤は入れないでください。
鯉のぼりの素材は石油由来のため、虫害の心配はありません。
防虫剤を入れることによって、鯉のぼりの綺麗な色を溶かしてしまう
恐れがあります。絶対に一緒に入れないようにしましょう。
④収納場所は湿気の無い所にしましょう。
湿気が原因で、鯉のぼりにカビがつき、シミになったり変色することがあります。
湿気のこもらない、押入れの上段などがおススメです。
湿気が気になる方は、乾燥剤を近くに置いておかれるのはどうでしょうか。
⑤ポールや矢車も汚れを落とし、お手入れしてからしまいましょう。
付属の説明書がある方は、説明書に従って作業してください。
組み立てた時とは逆の順にしまいましょう。
ポールや矢車は、錆の原因にならないように乾いた布などで良く拭いて汚れを落とし、
矢車や滑車部分には注油してからしまうようにしましょう。
またポールや矢車は、分解や組み立て時に破損してしまう事が多く、
なるべく組みたてた状態で保管することが望ましいようです。
鯉のぼりの洗い方は?
なるべく真水で洗い、洗剤は使わないようにします。
浴槽やタライなどに水を張って浸け置きし、静かに振り洗いをすると簡単です。
汚れのひどい部分のみ、優しく手洗いしましょう。
水洗いでは取れない汚れがある場合は、
中性洗剤(台所用洗剤)を、かなり薄めに希釈して使用しましょう。
ただし、金彩加工した部分には当てないようにして下さい。
最後は、必ず真水でよくすすいで下さい。
金彩加工されている部分は繊細ですので、注意が必要です。
濡らした雑巾で優しく拭き、なるべく金箔部分は触らないようにしましょう。
水洗いする時は、絶対にブラシ等でこすらず、軽く押し洗いする程度にとどめましょう。
洗い終わった後は、軽く水気をきります。
絶対に強い力でぎゅっと絞らないでください。
シワを良く伸ばしながら、陰干ししましょう。
<!!注意する事!!>
※漂白剤の入った洗剤は絶対に使用しないでください。
※洗濯機の使用やクリーニングへ出すのは絶対にNGです。
大切な鯉のぼりが色落ちしたり、口輪部分が取れる原因になりますので
注意しましょう。
まとめ
鯉のぼりを朝掲げて夜間にはしまい、雨天時もしまっていても、
約1ヶ月間、外に掲げていると、どうしてもホコリ等の汚れがついてしまいます。
鯉のぼりをしまう前には、必ずホコリ等の汚れを落としてから
良く乾かしてからしまうようにしましょう。
大切な鯉のぼりを長持ちさせるためにも、
翌年も気持ちよく掲げるためにも、
保管は、湿気がこもらない場所にしてカビ対策には気を付けましょう。
⇒端午の節句の由来とは?五月人形やこいのぼり、祝い菓子について紹介
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