冬が近づくにつれて、子供は風邪をひいたりと体調を崩しやすく、さらにインフルエンザにかからないか心配ですよね。
子供のインフルエンザワクチンは、いつ頃接種するといいのでしょうか?接種するのにおススメな時期があるって知っていましたか?
ここでは、
・子供のインフルエンザワクチンはいつ頃接種するといいの?おススメな時期とは?
・インフルエンザワクチンの効果とは?
・インフルエンザワクチンの料金っていくら?
について紹介していきます。
子供のインフルエンザワクチンはいつ頃接種するといいの?おススメな時期とは?
インフルエンザが流行する前に、ワクチンを接種して、少しでも予防したいですよね。でも、いつ頃接種するといいのでしょうか?
そもそもインフルエンザワクチンは、接種したその時から、すぐに効果が得られるというのではありません。効果が期待できるまでに約2週間程度かかると言われています(厚生労働省ホームページのインフルエンザQ&Aより)。
そのため、インフルエンザワクチンを接種する時期は、インフルエンザが流行する時期から2週間程度、逆算して考慮しなければなりません。
インフルエンザが流行する時期とは(厚生労働省ホームページのインフルエンザQ&Aより)
例年12月~3月頃であり、1月~2月にピークを迎えるとされています。
よって、流行する前の11月中旬には、インフルエンザワクチンの接種を終えることをおススメします。
ただし、13歳未満の子供の場合は2回接種しなければなりません。そうなると、2回目の接種を終えるのが11月中旬であり、1回目は・・・と気になるところです。
1回目と2回目の接種する間隔は、2~4週間と言われています。
だいたい2週間以上あけて、~4週間の間隔で接種されると良いのですが、おススメは4週間です。
その理由は、インフルエンザワクチンは打ってから2週間後に抗体ができ、その後も抗体価は上昇していき、4週間くらいでピークを迎えるからです。
4週間後のピークのときに、2回目を接種することで、抗体価がさらに上昇して長期間維持できるようになり、より高い効果が期待できるからです。ブースター効果といって、子供の予防接種で2~3回接種するのと同じです。(ただし、この4週間後から放置していると、徐々に抗体価は低下していきますので・・・)
以上より、子供がインフルエンザワクチンを接種するおススメな時期とは、
1回目:10月中旬
↓(4週間後)
2回目:11月中旬
になります。
ちなみに、インフルエンザワクチンの効果は(厚生労働省ホームページのインフルエンザQ&Aより)、接種した2週間後から5ヶ月程度までと考えられています。
上記の時期に接種をしたとすると、12月頭~翌年4月末まで効果が期待できます。
また、流行する時期に合わせてワクチンが製造されていますので、一年中いつでも接種可能ということではありません。インフルエンザワクチンを接種できる時期は、例年10月~翌年1月までという医療機関が多いです。(まれに3月まで受け付けているところもあるとか・・・)
事前に、医療機関に訪れたりしたときにでも、いつからいつまでインフルエンザワクチンの接種が可能かどうかを確認されてみてはどうでしょうか?2月頃になって、遅くなったけれどもまだインフルエンザが流行しているから接種した方が・・・と思われても、接種できないかもしれませんのでご注意ください。
インフルエンザワクチンの効果とは?
インフルエンザワクチンを接種したからと言って、インフルエンザに”かからなくなる”のではありません。実際に、インフルエンザワクチンを接種をしても、インフルエンザにかかったという方もいらっしゃいます。
インフルエンザワクチンの接種によって”かかっても軽く済む”という効果が得られます。
そのため接種したとしても、インフルエンザにかかる人はかかるのです。
では、インフルエンザにかかるなら、わざわざお金払ってまで接種しなくても良いのでは?と思われるかもしれません。しかし、この”かかっても軽く済む”と言われているワクチンの効果は、とても重要なことなのです。
実際に、インフルエンザに感染したところから、ワクチンがどのような働きをするのか確認したものが、以下の①~③になります。
①感染
インフルエンザウイルスが鼻や口か体内に入ると、細胞に侵入し増殖していきます。
↓
②発症
数日の潜伏期間を経て、増殖したウイルスによって発熱やのどの痛みなどを発症します。
↓
③重症化
発症後は1週間程度で回復する方が多いのですが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れる方がいます。入院されたり、最悪の場合も・・・
※平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」の報告では、65歳以上の老人福祉施設・病院に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。』
厚生労働省 インフルエンザQ&A
以上より、インフルエンザワクチンの接種によって、例え「①感染」したとしても、発熱やのどの痛みなどの「②発症」まではするかもしれませんが、そこまで高熱にならなかったりと、軽い症状ですむ効果が期待できます。
さらに「③重症化」になるのを防ぐ効果が期待できるのです。
ワクチンを接種してもインフルエンザにかかるかもしれませんが、”かかっても軽く済む”ということが、とても重要なことなのです。
インフルエンザワクチンの料金っていくら?
インフルエンザワクチンは、実際にいくらかかるのでしょう?
実はインフルエンザワクチンの料金は、医療機関によって全く異なります。
その理由は、予防接種は病気の治療ではないため、自由診療となっています。そのため、自由に値段が設定できる仕組みになっているのです。
料金の例えとして、3,000円、5,000円、7,000円と様々あります・・・
子供の場合は2回接種しなければなりませんので、1回目と2回目では金額が異なるところもあります。(私の地元の病院では、2回目は半額まではいきませんが、少しお安くなっていました)
事前に予約されるときに、料金を確認されてみてはどうでしょうか?接種可能な病院が何ヶ所かありましたら、電話で聞いてみるのもいいでしょう。
ちなみに、行きつけの小児科で予防接種をした方が良いと思っていましたが、予防接種に行って、他の子の病気をもらってくるのがイヤでしたので、小児科に行くにしても人が少ない時間帯にしたり、近くの産婦人科で接種をしてもらったこともあります。
また厚生労働省ホームページより、
厚生労働省 インフルエンザQ&A
ということが記載されていましたので、問い合わせてみてはどうでしょうか?
まとめ
子供のインフルエンザワクチンについて、参考になりましたでしょうか?
10~11月は寒くなっていく時期ですので、風邪をひいたりと体調を崩しやすいと思われます。ワクチンの接種時期を確認して、早めに接種されることをおススメします。