初めて結婚式に招待されたとき、どんな服装をしていくと良いのでしょうか?
結婚式の服装には、色々と気を付けなければならないマナーがたくさんあります。
ここでしっかりと確認しておきましょう。
ここでは、
・結婚式にふさわしい服装とは?
・結婚式の服装で女性が洋装したいとき、何を着るといいの?
・結婚式の服装について 気を付けるマナーとは?
について紹介していきます。
目次
結婚式にふさわしい服装とは?
結婚式はとてもおめでたい席です。
おめでたい、晴れの席にふさわしい服装とは「礼装」が基本となります。
この「礼装」とは、フォーマルウェアともいい、冠婚葬祭に着用する服のことをいいます。
礼装には、「正礼装」「準礼装」「略礼装」があり、どの装いをするのかは、立場によって変わってきます。(招待客の場合は、主役である新郎新婦より控えめに装うのがマナーとなります)
それぞれの装いについて・・・
「正礼装」とは
礼装の中で最も格式の高い装いになります。
主に、新郎新婦や両親、媒酌人夫人が着用します。
「準礼装」とは
正礼装の次に準ずるあらたまった装いになります。
主に、披露宴に招待された人が着用する、一般的なスタイルになります。
「略礼装」とは
形式ばらない披露宴や、招待状に”平服で”という断りがある場合、二次会などでの装いになります。
このことから、結婚式に招待されたときに着ていく、ふさわしい服装とは、一般的には「準礼装」「略礼装」になります。
結婚式の招待状に、服装の指定があるかもしれませんのでご確認ください。
また、これらの服装を決める時には、会場についても考慮してください。
ホテルなど格式の高い会場では、服装の格も高くし、カジュアルなレストランなどの会場では、服装もややカジュアルにしましょう。
結婚式の服装で女性が洋装したいとき、何を着るといいの?
結婚式にふさわしい服装とは、「準礼装」「略礼装」ということが分かりましたが、具体的にはどんな服装でしょうか?
ここでは、女性の洋装について紹介していきます。
紹介していきますが、その前に・・・
女性が洋装を着用する場合、披露宴の時間帯に注意しなければなりません。その理由は、だいたい午後5時を境に、昼と夜に分かれ、礼装の基準が変わるからです。
どのように変わるのか?と言いますと、昼の場合は、肌の露出や光沢感などを控えめにして、夜の場合は、華やかに調整する必要があります。
そのため、昼の場合、夜の場合に分けて、それぞれの礼装について紹介していきます。
<昼の場合>
準礼装
☆セミアフタヌーンドレス
・ワンピース、ツーピース、アンサンブルなどスタイルは自由です。
・袖なしや肌が露出するデザインのものは、ストールやボレロなどをコーディネートして肌の露出を控えめにしましょう。
・素材は、ジョーゼットやシフォン、サテン、シルクなど、光沢の無い上質な素材を用いたものがベストです。
<素材について>
ジョーゼット=ちりめんの織物、シボ(凹凸感)縮緬ジワがあり・透け感のある生地
シフォン =柔らかく・透け感の強い・極薄の・平織り生地
サテン =繻子(しゅす)織りにした織物、縦糸または横糸だけが表に現れるような織り方をした生地
シルク =蛾の幼虫の蚕(カイコ)の繭から作った繊維、真珠のように美しい光沢、軽くてなめらかな肌触りが特徴
・デザインは、単色無地でなくても、柄の入ったデザインでも大丈夫です。
・スカート丈は、膝下か、少し長めのミモレ丈(ふくらはぎにかかる長さ)が一般的です。
☆小物について
・アクセサリーは、パールなどの光らないものやコサージュにしましょう。
・バッグは、布製やカーフ(=子牛の革)、スエード(=羊や子牛の皮の裏面を起毛させた生地)など小型バッグがおススメです。
・靴は、布製や、カーフ、スエードなどのパンプス
略礼装
☆ドレッシーなワンピースやツーピース、スーツ
・素材は、光沢が無いものにしましょう。
・色合いは、落ち着いたものを選びましょう。(白系は花嫁さんと被ってしまいますので厳禁です)
・普段着ているよそ行きのワンピースでも、アクセサリーやバックなどの小物でアレンジすると、披露宴でも身に着けられます。
☆小物について
・アクセサリーは、パールなどの光らないものやコサージュにしましょう。
・バッグは、布製の素材の小型バッグがおススメです。
・靴は、ドレッシーなパンプスにしましょう。
<夜の場合>
準礼装
☆カクテルドレス
・胸や背中、肩などを出した、大人っぽい雰囲気のドレスのこと
・ワンピースが主流ですが、セパレーツやアンサンブル、ツーピースもあります。
☆ディナードレス
・襟がなく、袖の付いたワンピースやツーピースなど
・素材は、サテンやラメ、オーガンジーやレース、華やかなウールまで色んな素材があります。
<素材について>
サテン =繻子(しゅす)織りにした織物、縦糸または横糸だけが表に現れるような織り方をした生地
オーガンジー=薄手で軽く、上品な透け感のある生地(ドレスに使用されている素材)
ウール =羊やアルパカ、アンゴラなどの毛
・色合いは、制限が無く、ロイヤルブルーやグリーン、赤など華やかな色彩を選択しましょう。
・スカート丈は、膝丈からミディ丈(膝がちょうど隠れる長さ)が一般的です。
☆小物について
・アクセサリーは、金や銀、宝石などの華やかな輝きのある、光るものにしましょう。
・バッグは、ビーズやエナメル、光沢のあるシルクなどの小型バッグがおススメです。
・靴は、布製やエナメルのパンプスや、色がシルバーやゴールドのものが良いでしょう。
略礼装
☆ドレッシーなワンピースやスーツ
・素材は、サテンなどの光沢のあるものを選びましょう。
・色合いは、華やかなものにしましょう。
☆小物について
・アクセサリーは、金や銀、宝石などの華やかな輝きのある、光るものにしましょう。
・バッグは、ビーズやエナメル、布製などの小型バッグがおススメです。
・靴は、エナメルやシルバー、ゴールドなどの華やかなパンプスが良いでしょう。
結婚式の服装について 気を付けるマナーとは?
(1)服装やアクセサリーについて
時間帯に合わない装いはあまり良い印象を与えないので気を付けるようにしましょう。
(アクセサリーについて、昼は光るものはNGです。夜は、金や銀、宝石など輝きのあるものにしましょう。)
(2)靴について
昼・夜関係なく、つま先の出ないパンプスが正式です。
靴の色は、バッグかドレスのどちらかと揃えるようにしましょう。
ヒールの高さは、低めではなく、少しでも高さのあるヒールを選びましょう。
最近では、バックストラップのパンプスもOKになってきましたが、ミュールはNGです。その理由は、かかとが浮いてしまい、歩くときに音が鳴り、周りのゲストの方に不快感を与えるからです。
(3)バックについて
パーティーバッグに入れるのはハンカチや最低限の化粧品程度です。
ストッキングや化粧品等は別のバッグに入れてクロークに預けましょう。
会場内に持ち込む必要のある物でパーティーバッグに入らない物は、フォーマル用サブバッグに入れて持ち込みます。
以前は小さな紙袋をサブバッグ代わりにしている方もいらっしゃいましたが、これはマナー違反ですのでご注意下さい。
まとめ
結婚式の服装について参考になりましたでしょうか?
細かいマナーがたくさんありますが、晴れの席ですので失礼のないように気を付けましょう。